平成19年度技術士第二次試験【環境部門】を終えて

 本日、技術士の二次試験を受験しました。技術屋の試験の中では比較的難しいとされる試験で論述式の試験です。本日は10時から1時間の休憩を挟んで17時まで実質6時間の間に必須科目1問、選択科目2問について、それぞれ600時詰原稿用紙3枚以内で回答するものです。

 従来の環境部門の二次試験の合格率は他部門と比べて低く、約10%。この原因は専門分野に関する択一式の問題だった。環境と一口に言っても隣の分野のことは良く分からないのが実情。現在は技術が細分化されて、隣の分野との連携が必ずしも取れていないのが実態。この件については、言いたいことが山ほどあるが、後ほど。
 今回の試験から択一式が無くなり、従来の一般的専門知識を問う問題から専門知識と応用能力を問う問題へと変わるとの事であった。

 怠け心も働いて、問題の傾向が変わるのだからと過去問の復習もほとんどしなかった。若い時は遊びで忙しく、中々資格試験の勉強にも身が入らないが、年取ってもやることが多く、中々、勉強する気にならない。因みに技術士は現在の技術屋として最後の目標です。最後の目標だから簡単に合格しては面白くないかも。

 話は戻るが、要するに6時間で600時詰原稿用紙3枚×3問=9枚。5400字程度書くのであるが、日頃、パソコンで文字を打つことはあっても手書きする機会は少ない。パソコンであれば、文章の段落ごとの入れ替えも簡単であるが、手書きではそれも出来ない。何とか、全ての問題をそこそこ書くだけは書いたが、5400字手書きするのは結構辛い。親指の爪を切っていなかったので、ペンを強く握る癖のある私は親指の爪が人差し指に食い込んで痛い。最後は指が何度も攣って、字が書けない。これには困った。

 問題は、過去問を充分に検討しておけば、比較的簡単に解ける問題だと思いました。後の祭りですが。昨年までと何も問題が変わっていないように感じたのであるが。私の感性が鈍いのか?

 必須問題は以下の通り。

 環境に係る国際的な動向や第3次環境基本政策の策定等を踏まえつつ、我が国において環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会を実現する上での重要な課題を3つ列挙し、その概要を述べよ。そのうち、技術士として最重要と考える1つの課題について、最重要と考える理由を述べ、その解決の方向性及び自らの貢献の可能性について論述せよ

 いや〜。久しぶりの緊張感。一夜漬けではありますが、受験して良かったです。

(2007年8月5日記)

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